沖縄本島から東方約400キロ離れた場所にある絶海の孤島、南大東島。黒潮の通り道に隆起して生まれた珊瑚環礁の島は、360度断崖絶壁に囲まれている。岩場をくり貫いて作られた港は、荒々しい海に囲まれた島の生活をも支える憩いの場。
那覇から高速船で約1時間の場所にあるサンゴの楽園、阿嘉島。潮通りがよく、透明度の高い海の中は太陽の光をたっぷり浴びてケラマブルーに染まる。色とりどりの熱帯魚がサンゴ礁の周りを優雅に泳ぎ、ここにしかない色彩豊かな世界を味わえる。
伊良部大橋の開通で、島へのアクセスも便利になり、多くの観光客が足を運ぶようになった伊良部島。島南部にあるロングビーチはサラサラのパウダーサンドが特徴で、眩しいほどの白砂が遠浅の海に溶け込みながら神秘的なグラデーションを作り出す。
久米島の東側に浮かぶ巨大な砂州、はての浜。全長は約7キロにも及び、見渡す限りに青い空と青い海が広がっている。東洋随一の絶景と呼び声が高い無人島には、近隣の港から渡し船で手軽に訪れることができる。
宮古島と池間島をつなぐ池間大橋。周辺の海域は浅瀬が続き、宮古島側の橋のたもとでは、干潮時になると浅瀬が干上がり砂地が現れる。その日の波の状況によって美しい砂紋が作り出される。
宮古島の北側に広がるサンゴ礁群、八重干瀬。そのほとんどは年間を通して海中に沈んでいるため、幻の大陸と言われる。イフの愛称で親しまれている場所はエメラルドグリーンの海に囲まれ、波も穏やかなため昼休憩で停泊に訪れる船が多い。
昼間にたっぷり蓄えた太陽の熱をまだまだ感じる夕暮れ時、島は茜色の夕焼けとともに静かに夜を迎え始める。漆黒の闇が迫る中、慶良間の島々は薄暮の空に包まれる。ほどなくすると空は満点の星空に満たされていく。
潮の干満や太陽の入射角度によって七色に変化する海が魅力の川平湾。湾内から沖合の海へと続く海道には様々なサンゴ礁が息づき、観光客を乗せたグラスボートが行き交う。緑豊かな石垣島の山々をバックに風光明媚な風景が広がる。
宮古島の北部に浮かぶ小さな離島、池間島。宮古島と約1.5キロの長さを誇る池間大橋でつながっている。橋の両脇には息を飲むほど美しいエメラルドグリーンの海が延々と続き、ひと度橋に足を踏み入れれば爽快な気分に心が満たされる。
赤瓦屋根の上に鎮座するシーサーやサンゴを積み上げた石垣の塀など、沖縄の原風景を色濃く残す竹富島。昼間のうちは石垣島からの日帰り客があとをたたないが、定期船がまだ動いていない朝方は昔と変わらないのどかな島時間が流れる。
石垣島から定期船でわずか15分の距離にある竹富島。集落の町並みは重要伝統的建造物保存地区に選定されており、開発の手から逃れた島の周辺は八重山が本来持っている美しい姿に保たれている。
八重山諸島の島々を見渡せる場所にポツンと浮かぶ白砂の無人島。満潮時は海の中へ姿を隠し、潮が引いた時にだけその姿を現すことから、幻の島として地元では親しまれている。台風が来る度に島の表情が変わるのも浜島ならでは。
島風景カレンダー2024